beat sb hollow

ただひたすらに戯言を

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Every day old of that

どうも。

肉を切らせて骨切れる。

ひらおかです。


今日さー、帰りにテクテクと歩いてたらさー、なんかフと昔の事を思い出したんだよね。
懐かしくなったんで書いてみる。

今回は本当にただの想い出話しに成り果ててるので、興味ない方はトばしてください。


昔オレは渋谷の飲食店で働いていた。
渋谷ではいろんなトコを転々としていたのだけど、その中の1つ。

そこは2Fが喫茶店で、3Fがキッチンバーになっている。
キッチンが3Fにあって、2Fと3F両方の料理をそこでまかなう。
2Fのオーダーはインターフォンみたいなヤツで通されて、できたらちっさいエレベーターで下におろすしくみ。

ここは店長が適当なんだけども、いい人で、男気あふれるナイスミドルだった。

土曜日は朝店に出てきてから、その日の仕込みをし、まずやる事は2人して日曜日のレース(競馬)の予想だった。常に土曜はスポーツ新聞持参ですよ。
競馬新聞は高いから買わない。

で、昼のラッシュが終わって落ち着いてくると、『じゃ、オレこれね』と予想を書いた紙を渡される。

で、渋谷のJRAにオレ向かう、と。
むろんこれは休憩ではない。タイムカードも押さない。ある意味仕事ですから。
パシリだけど・・・。

いっつも行かされてるから、オレもついでに買うようになったんだけども。

土曜の昼間の馬券売り場は戦場です。
ちょっとした社会の歪みがそこに集約されています。人生劇場です。

モニターに向かって叫んでるおっさん。
その叫びからは、魂の奥底からわき出ている生命すら感じます。
ガキの遊びとはわけが違いますから。

外ではずれたのであろう馬券を握りしめながら、ガックリうつむいてるおっさん。

・・・・・完全に死んでます。死体です。

もう明日になったらマレーシアあたりに飛んでんじゃねーかとまで思わせられる形相です。
ありゃー人生かけてたな。

そんな悲喜こもごもの中をキッチンコート(白いヤツね)来た若造のオレはふらふらと歩いて馬券を買い、先週分のアタリ馬券があったら換金し、またふらふらっと帰るワケです。
そんな毎週土曜の午後。

でも店長っつっても、その上には会社として社長やら常務やらがいるから、見つかったらクビがすっとんだろうけどね( ̄ー ̄)

元来いいかげんでアグレッシヴな人間とやたら波長が合うオレとしては大好きだったなぁ。

『ゆっくりやすんでねー』って言われてゆーっくりと昼寝してたら、店が忙しくなってきたらしく『いつまで寝てんだよ!』っていきなり怒鳴られたりしたなぁ。

・・・・いや、あの、アンタが・・・だって・・・(゜゜;

みたいな。

奥さんいるくせに女の話しかしねーし、酒ばっか飲んでるし、ギャンブルは大好きだし、キレやすいし、欠陥だらけの人だったけど、やたら面倒見がよくて、金ないくせにやたら恰幅がよくて辺に男らしくて、いいアニキだったな~。

そんでバーの客はこの人を慕ってくる常連ばっか。
オレもバーテンやってたけど、酒の席にありがちなトラブルは全てこの人が瞬殺してた。
力づくで・・・(^ー^;

他の従業員もみんな中がよかった。
いい歳こいて競ってビックリマンシール集めてたり、仕事しねーでゲームボーイばっかやってたなぁ。厨房で。

いきなり夜に店から電話来て、なんだと思って出たら『店が火事で燃えたからさ』とかわけわかんねぇ冗談言われた。

と思ったら本当に燃えてたりねぇ。ありゃービックリしたわー、新聞出てたし。
しかも店長だしね。ビル燃やしたの。
油が爆発したらしいけど・・・しっかし豪快なお人やで。
ナニからナニまで。

いろんな事があったなー。濃い職場だったわ。

その従業員の中で、M田さんという人がいた。
比較的後期に入ってきた新人なんだけど、おっさんなのね。

おっさんなんだけども、バイトなのよ。

コレがまた絵に描いたようなデキない人で、濃い人だった。
他の人間もみな濃い職場の中でも突き抜けて輝いてたよ。

ある日、ホールに人がいなかったから、オレが下の喫茶店を手伝う事になった。
その日はそのM田さん1人らしくて、それは無理って満場一致してオレがかり出された。

当時は長かったオレが店のNo.2みたいになってたから、店長がいないから責任者ってことで。

でもオレは死ぬほどイヤな予感がしてた。

案の定大暴れしてくれたし。M田さん。

コーヒーをトレーに乗っけてプルップルしてるから、『大丈夫?こぼさないでねM田さん!』って声かけたら、クルッとこっちを振り向いて親指をビッと立てて、


OK!(`・ω・´)



・・・・・いや、いまどき親指立てて『OK!』て。

と思ったのも束の間、カッシャーン!

ま・・・まさか!と思ったら、案の定ホットコーヒーをスーツの男性にぶっかけていらっしゃいました。





あ~ちちちちちち(`Д´)





す!すみやせん!





あーもう!

しかも『すみやせん!』ってどうよ。

あげくの果てにもうテンパってるから『M田さん、もういいですから奥に行ってていいっすよ!』って言ったら、ナニをあわててんだか自分のこぼしたコーヒーに足滑らして思いっきり転んでるからね。

客も店員もビッショビショのコーヒーまみれで阿鼻叫喚っすよ、もう。

そんな伝説はしょっちゅうで、1万円もらってんのに小銭しかお釣り返さなくて客に怒鳴られてり、買い出しに行って全然間違ったもの買ってきたあげくにお釣り全部落としてきたり、、、。

でもねー。

腹も立つんだけども、いい歳こいて毎日毎日怒鳴られて、それでも 必死にがんばってんのよ。
めげずにがんばってんのよ。

なーんか憎めなくてね~。どこか。

3Fの厨房の入り口って、ちょっと狭くて頭をかがめないと入れないんですよ。

オレですらそうだから、身長がやたら高かったM田さんなんて、もっとそうだった。

でも何回来ても頭ブツけるんですよ。この人。

2Fから緊急の用件とかあるときは、インターフォン使わずに直接言いにくるんですよ。
インターフォンで話すとお客さんにも聞こえちゃうからね。

その言いに来る役目を仰せつかるのはいっつもM田さん。

別にそんなに急がなくてもいいのに、階段を全力疾走してぜっはぜっはー言ってよだれまき散らしながら来るんです。

そんで、『平岡さぁ~ん!』てでっけー声で叫びながら走ってくる。

こっちに向かってくる。

もうわかっているオレは、『M田さん!天井気をつけ・・・』





ガッッ!






あつ!!いたたたたたたたた(`Д´;






頭を抑えてうずくまるM田さん。

だから話し聞けよ!

やがて涙目で『全然平気ですよー』って。

ここまで痛い思いすれば学習しても良さそうなものだが。


2~3時間もするとまた・・・。


ぜっはぜっはー言ってよだれまき散らしながら階段を全力疾走して来るM田さん。

そんで、『平岡さーん!ひ~ら~お~か~さぁーん』てでっけー声で叫びながら走ってくる。
オレはアムロに呼ばれるマチルダ中尉か!(機動戦士ガンダムより)
その声は向かいの雀荘のオヤジが『何事じゃい!?』と顔を出してくるくらいに無駄にでかい。

そしてこっちに向かってくる。風をきって向かってくる。

もうほとほとわかってきっているオレは、『M田さん!天井!天井ね!気をつ・・・』





グワシャッッ!!






っごわピっ!いたたたた!(`・ω・´;




頭を抑えてうずくまるM田さん。
だから話し聞けって言ってんだべが!

『っごわピっ!』て・・・今までに人生で聞いた事ない声で鳴いたよ、この人。
全力で鉛のかたまりにヘディングかましてんだからなぁ・・・死ぬぞそのうち(^ー^;

やがて涙目で『全然平気ですよー』って。

ちょっと無理矢理笑いながら言うんですよ。
『また忘れちゃったよ・・・』って。

哀愁ですぎですから・・・華の40代まっさかり。

そんなM田さん。
イラつくんだけど、なんか憎めない。

ある時、非常階段でタバコすってるM田さんを発見した。

別にいつでもタバコ休憩はしていいし、中に吸うトコもあるんですよ。
しかもオレに観られてるの気付いて、ちょっとギョっとしたし。

いやオレ上司でもなんでもないしエッライ年下だし。
たぶんいっつも常務やら社長やらに怒鳴られまくってるからもうクセついてんだなぁ。
でもなにもそんなトコで隠れて吸わなくても・・・中学生かよ(^▽^;

オレも一服しながらしばししゃべった。

そしたらM田さん『オレねー。一生懸命がんばってんだけど、どうしてナニもかもいつもウマくいかないのかなー・・・』って一言、遠く空を観ながら言った。

・・・そうだね。アンタは悪くないよ。一生懸命やってるもの。

とか思ってしまった。オレは普段は絶対にそんな事思わないタイプなんだけど。




もうこんなハナシは何年もずーっと昔の話しなんだけどね。

『おれ、コレで喰ってくのが夢なんす』って、嬉しそうに大事そうに古いカメラを持ってたM田さんの顔が忘れられない。

世の中、やればなんでもできる人ばっかじゃないんだよね。実際。

夢をみて、本気でがんばって、それでも結局ダメでどうにもならなくて人生を変えていく人が、いったいこの東京だけでもどれだけいることか。

軽い気持ちでやって成功しちゃう人もいるだろう。

すぐに諦めちゃう人もいれば、40過ぎでバイトしてもまだ続ける人もいる。
しかもハタからみてても、絶対に無理だなーって思っちゃうM田さんだ。

むろんすぐに諦めるのが悪いって事でもない。好きずきだな。

40過ぎてあがいてるM田さんがみっともないと普通の人には映るでしょう。
でも本当にそうかな。

そう思ってさげすんでM田さんを観ていた社員の人たちは、オレにはくだらなく見えた。

じゃぁアンタらには何があるの?

人並みに仕事ができる事?世間の常識がまぁまぁ備わってる事?
そこそこ普通に金を稼いでる事?そこそこ普通の容姿?

ダメなのに諦めきれないほどの事が人生にあるM田さんって、アンタ方より下なの?

どっちの人生が濃いの?

確かに人生は平等じゃないよ。

あきらかに能力的に優れている人と、劣る人はれっきと存在する。


でもね。
やっぱり大事なのはそれをやることに対しての気持ちなのかなぁ。
自分の人生で何をやるのか、ちゃんと決めて生きていく事なのかなぁ。

とM田さんのことを思い出しながら思った。

きっとあの人はナニやってもダメな人なんだろうけど、オレはきらいじゃなかった。

話しもつまんないし、趣味もなにも合わないし、年代も違ったけど、むしろちょっとスキだったのかも。

まー理屈じゃないよね。

あの人は何一つまともに仕事できなかったし、迷惑ばっかりかけてたかもしれないけど、オレの心には何かを残してくれたんだから。
どんなに仕事ができたってナニも残らなかった人もいる。

ありがとうM田さん。なんとなくお礼が言いたくなりました。


今回は渋谷のマニアックなキッチンバー&喫茶で働いていた頃の話しでした。

オレもいろーんな場所でいろーんな仕事やりながらここまで来たから、おもろい話しとか濃い逸話ってかなりあるんだけど、書いていいもんかどうか微妙な話しも多々・・・。

ま、機会があったらネタ的に書きますよ。法に触れない程度にね☆

都会は本当にいろんな人がいておもしろいよ。
人それぞれいろーんなバックグラウンドがあったりね。笑える話しばっかじゃねーけど。

いろんな人と触れあってきた。
楽しかった。

幾多の人と出会って通り過ぎてきたけど、みんな今頃どうしてんのかなぁ・・・。


なんかフとした想い出から、やったらと長々と書いてしまった。

ま、タダの個人の想い出話しですから。
オ○ニーみたいなもんですよ。


いろんな出会いによって今のオレっていう人間があるからね。

でもみんながやりたいことやって精一杯生きれるワケじゃないんよ。

自ら命を絶ってしまった同級生もいた。

事故で亡くなった人もいた。

友達の子供は、原因不明で片手首から先だけ無いままで生まれてきた。

望むハズもないのにいきなり片親にされて、大人や社会に言いようのない反発をしながらもヒネくれないで明るく生きてる身内の子もいる。


そういう事思うと、オレの考えてる希望や悩みなんてちっせーよ。

まず元気に生きてることが絶対に第一!

夢の為なら命を捨ててもいい!なんて言っちゃだめよ!

生きてなきゃ意味ないの!

普通に生きれているから、いろんなものが観れるんだよ。
生きていく中で、いろんな事を楽しむ。

ナニも楽しいことがないなら、1日1日楽しいことを探して生きていきましょ。

明日になればなんかあるよ。

明日無ければ明後日が来ればなんかあるからさ。

明日からもとりあえず生きていこー!


・・・って、オレはなんかの宗教の人かいな( ̄Д ̄;


いや、あの、別に精神病んでないからね・・・一応(^ー^;


ハラの調子悪くてケツはパスパス言ってるけどね(´Д`
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  1. 2007/01/26(金) 23:54:49|
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